いつもセガエイジス２５００シリーズを応援して下さりありがとうございます。大変長らくお待たせしました。第２９弾『モンスターワールド コンプリートコレクション』がついに発売となりました。 ２００６年９月の『テトリスコレクション』から実に５ヶ月もの間が開いてしまいましたが、その分収録タイトルの充実ぶりに関しては、おそらく今後も含めて最大と思える屈指のボリュームになっております。 そのため、せっかくなので今回はこれまでのシリーズでやってきた「隠し収録」はやめ、購入した人すべてが何の知識がなくてもすべてのバージョンを楽しむことができるようにしました。傑作・佳作・問題作、片っ端から遊んでみてください。多数のタイトルを収録できたおかげで幅広いファンの方々に喜んでいただける内容となっています。 まず、８０年代後期をアーケードゲームとともに生きた世代のお客様に向けてアピールさせていただくのが『ワンダーボーイ』『モンスターランド』『モンスターレア』という、初の忠実移植となる前期３タイトルです。過去の『スペースハリアーII』や『ＳＤＩ＆カルテット』を購入してくださったお客様のアンケートの中で、高い要望のあったのが『ワンダーボーイ』や『モンスターランド』でした。今回、本作の完全移植ができたことは非常に嬉しく、勢い余って『モンスターランド』のリプレイは３バージョンも収録されています。自分のプレイレベルにあったリプレイを鑑賞していただき、スキルアップに励んでください。 一方、９０年代前半をメガドライブなどの家庭用ゲーム機とともに過ごした世代の方々にとって、もっとも注目作となっているのが『モンスターワールドIV』でしょう。今回のパッケージイラストでもメインを張っていますが、アーシャとペペログゥの細やかな動きや爽快感のあるプレイ感覚は必見です。初めて本シリーズに触れる方でも、この１本できっと値段以上に満足していただける、制作者のゲームへの愛が隅々まで行き届いたハード末期の作品ならではの贅沢なタイトルではないかと思います。 実はこの２種類の層の方々の過去のセガエイジスの購入嗜好は異なっており、今回は１本で両方の要望を満たすことができたと思っています。 もちろんそれ以外の収録作をメインとしているお客様もきっと少なからずいるはずです。シリーズの一部しかやったことがないという方は、購入動機になったタイトルは違えども、購入された方は是非とも一度すべての収録タイトルを順番にプレイしていただくことをおススメします。 順番にプレイするとこんなところが楽しめます。 まず『モンスターワールドIII』で顕著な、道中におけるさまざまな過去のシリーズを想起させるギミックを楽しむということ。おなじみの敵、おなじみのダンジョンの仕掛け、そしてアレンジを変えながらも毎回ここぞというときに流れるテーマ音楽は、前作までのシリーズをプレイしている人だけがニヤリとできる演出です。 そしてもう１つは、本シリーズを通して、ゲームの進化の過程をたどるという楽しみが味わえることです。本シリーズにはゲームの歴史が凝縮して詰まっているといえます。 横スクロールアクションという、今ではすっかり定番となったジャンルの誕生と、そこから開発スタッフがＲＰＧへと昇華させ、その後をいかに研ぎ澄ましていったのか、シリーズを続けてプレイすることでよくわかるのです。ユーザーを楽しませようと試行錯誤した結果が歴史になっているともいえます。 特に最終作『モンスターワールドIV』に関しては、ゲームをクリアすることで「あるモノ」が鑑賞可能となります。オリジナル版開発元であるウエストン（現・ウエストンビットエンタテインメント）スタッフの、ＴＶゲームへの愛に満ち溢れたこの「オマケ」は、ファンの方ならきっと喜んでもらえるものだと思います。是非とも感動のエンディングを見た後にじっくり堪能してください。 次回作までまたしばらくお時間をいただくことになりますが、今後ともセガエイジス２５００シリーズをよろしくお願いします。 【セガエイジス２５００シリーズ開発チーム】  ※記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。