１９９６年アーケード作品。 『セガラリー・チャンピオンシップ』『電脳戦機バーチャロン』を開発したセガＡＭ３研による、業務用基板「モデル２」黄金時代を築いた１本。 「王道」である「バーチャファイター」シリーズへのアンチテーゼとして、リアルな世界観の構築、リアルな戦闘シーンの追求、そして愛しくも強烈なインパクトを持ったキャラクターたちが生み出されました。 登場後はさまざまなゲームファンに歓迎され大きなブームを呼びましたが、その人気は格闘ゲーマーのみならず、女性ファンをも多数生み出し、「コスプレイヤー」という新たな表現手段の台頭と共にＴＶゲームファン同士のコミュニケーションに新たなムーブメントを起こしました。 さらには実写によるＶシネマ化、文化放送での連続ラジオドラマ化、角川書店「ファンタジーＤＸ」での漫画化、「小説ＡＳＵＫＡ」でのノベル化など、これまでに前例がない多彩なメディアミックスも大いに話題を呼びました。 これまでにも１９９７年にはセガサターン版、１９９８年には Windows95版 が発売されましたが、ハードスペックの関係から満足な移植度とはいえず、今回のプレイステーション２版は待望の完全版登場となります。 【ラストブロンクス−東京番外地− ストーリー】 昭和の終わり。時代の終焉が若者達の「不安」「葛藤」「怒り」を加速し、「第１次東京抗争」が勃発した。 戦いを終わらせたのが「SOUL CREW」（ソウルクルー）だった。絶対的な力を持ちながら、支配することのない「フリーソウル」な考えは若者たちに自由を与え、ロッカー、スケーター、パンクス、アメカジ……様々なスタイルの世代を生んだ。 時は移り「平成」。安息の日々に事件は起こる。 「SOUL CREW」のシンボルであったボスが何者かの手により殺害され、「SOUL CREW」は解散。力の均衡が崩れたことで今までくすぶっていた各グループの野望に火がつき、時代は「第２次東京抗争」に突入してしまう…。 この物語「LAST BRONX」はここから始まる。 工藤優作　武器：三節棍 かつて東京を統一した伝説のライダーチーム「SOUL CREW」のNO.3。しかしソウルクルーは“リーダーの謎の死”をきっかけにして、分散状態に…。絵に描いたような熱血漢であり、責任感も人一倍強い優作は、前チームのスピリットを継承した「NEO SOUL」を結成、リーダーについた。 稲垣 丈　武器：ヌンチャク 優作と同じく「SOUL CREW」のNO.2にあった男。冷静沈着でカリスマ性を持ち、仲間からの信頼は非常に高い。しかし、事件後の覇権争いに嫌気がさし離脱。少数精鋭のチーム「新宿MAD」を結成した。 豊饒 椰（ほうじょう なぎ）　武器：サイ 女ばかりのアマゾネス集団「怒愚魔（ドグマ）」のリーダー。かなり凶悪なメンバーが揃っている中でもリーダーの椰は、財閥グループ総帥の一人娘で、生まれついての女王様。半端でなくサディスティック＆ヒステリック。“デンジャラスクイーン”と呼ばれ、男達の間で恐れられている。 富家 大（トミー）　武器：バトルスティック ＬＡノリのボーダースタイル。グループ間の争いなんてどうでもよいと思っているが、自由に街中でスケートボードができなくなるのと、人に頭を下げるのが大嫌いという性格ゆえに「来る敵は拒まず」の姿勢を続けている。草波道場の門下生で、リサに片想い中。 財目三郎　武器：ハンマー 財目建設の三男。優作や丈と同じく「SOUL CREW」メンバーだったが、事件後に離脱、実家の建設会社に勤務している。とても面倒見が良く人情家で、自分を慕うメンバーを工事現場で働かせ更正させている。自衛のため「葛飾ダンプスターズ」を結成、我流武術を団員に教えている。 港野洋子　武器：トンファー サバイバルゲーム仲間が集まったチーム「G-TROOPS」が、様々な軍隊格闘技をマスターするうちに軍隊格闘技チームへと変貌。リーダーである洋子の兄が襲撃され重傷を負ったため、洋子が参加することになる。持ち前の負けず嫌いな性格で、つねに強気で陽気に振る舞っている。 草波リサ　武器：ダブルスティック 幼少の頃より、祖父主宰の総合武術草波道場で修行。若くして師範代。道場を継ぐはずだった母親がアメリカ人弁護士の青年と恋に落ちリサを産み、両親はアメリカへ行ってしまい、祖父に育てられたからか極度にわがままなコギャルに育ってしまった。 黒澤 透　武器：木刀 遊び人グループ「六本木野獣会」のリーダー。何を考えているのか分からない不気味な雰囲気が常に漂い、人々は彼を避けて通るようになっている。優作たちを毛嫌いしており、勢力の弱まった彼らを一気に潰してしまおうと企んでいるらしい。