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1995年セガサターン作品。1997年 Windows95/98移植。
『バーチャファイター』の移植により好スタートを切ったセガサターンの登場から約3ヶ月半後に発売された、初の家庭用オリジナル本格的3Dシューティングゲーム。
誰も見たことのない立体的なパノラマ世界観を冒険する「ドラマティックシューティング」として、セガサターンの魅力を存分にアピールした作品です。同時に本作は、シューティングゲームというジャンルを超えて、男女問わず広い世代に支持を受けた作品でもありました。
高い文明を誇りながら滅んだ旧世紀文明と、数千年の後に大きく退化した現在の文明という2層構造の世界と、このまま砂漠の中に消えていくような、ゆるやかに滅びゆく人間たちの姿は、直接的には描かれないものの、強い印象をプレイヤーに残しました。
本作の開発チームはその後2つに分かれ、シューティングゲームとしての続編でありながら1作目の前の時代を描いた『パンツァードラグーンツヴァイ』(1996)、より深く人間たちの生き様を描く、1作目の後の時代を描いた3DRPG『AZEL 〜パンツァードラグーンRPG〜』(1998)の2作を同時並行で開発し、3部作として物語を完結させました。その後もファンの続編を望む声は高く、さらに4年後、Xboxにて旧3部作に連なる新章として、シューティングゲーム『パンツァードラグーンオルタ』(2002)を発売しています。
【パンツァードラグーン ストーリー】
栄華を誇った文明が滅んで数千年……。かつての力を失った人類は、自らが生み出した遺伝子改造による生物兵器に脅かされながら、黄昏の時代を過ごしていた。
生物兵器のなれの果て「攻性生物」を仲間と共に狩っていたハンター、カイル・フリューゲは、攻性生物を追って迷い込んだ旧世紀の遺跡の奥で2体の空飛ぶドラゴンに出会う。2匹のドラゴンの間では激しい戦いが繰り広げられていたが、最後には黒いドラゴンの一撃が青いドラゴンに乗る者の命を奪い、戦いは終わった。
ドラゴンライダーが息絶えようとするそのとき、彼はカイルへ最期のメッセージを残す。「奴を行かせてはいけない」と。カイルは彼が残した銃を手に、主を失い悲しげに咆哮するドラゴンの背に乗った。あの黒いドラゴンを追うために。
世界を救う旅が今始まった。
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