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−特別寄稿−「TETRIS Forever」 文:世界チャンポン



「世界チャンポン」です。今回、リプレイ映像のお手伝いをさせていただきました。

さて、本ソフトには数あるテトリスの中でも評価の高い、初代アーケード版システム16のテトリスが収録されています。

これは“侠(おとこ)”のテトリスです。

ご存じテトリスには7種類のテトリミノがランダムに出現しますが、初代アーケード版ではその出現率に“偏り”が激しい時があり、緑、紫が連発することも珍しくありません。つまり非常に理不尽なこともあるのですが、その状況に対処してこそ真のテトリストと言い得るのではないでしょうか。

さらにこのアーケード版の最高速でもゲームが終わらない免許皆伝プレイヤーに、セガエイジス版制作スタッフが新たに加えた追加オプション、それは「ブーストモード」です。

ブーストモードはアーケード版最高速をさらに速くしたもので、最大4倍速まで設定できます。私も本当はブースト4倍速でのリプレイを目指したのですが、“ギャラリーを楽しませるためにテトリミノで遊んでしまう”性分で、プレイ〆切までにライン500程度までしか出せず収録されていません。(^^;)

発売後は、ブースト4での真のオールカンストが私のライフワークになると思います(意味深)。



[昔話]

テトリスにはゲームにまつわる逸話が色々ありますが、当時の昔話を少々お話させていただきます。

●国際大会

ゲームボーイ版のテトリスがブレイクしていた1990年3月、NHK衛星放送主催で「テトリス国際大会」が銀座・電通ホールにて開催されました。日本からはポケットモンスターの生みの親、田尻智氏や、ゼビウス1000万点の解法で知られる“うる星あんず”氏など、強豪が参戦するも、運の良さにも助けられて、最後の対アメリカ決勝戦でなんと私が優勝してしまいました。

僭越ながら、長年使っている私の別ペンネーム“世界チャンポン”は、この大会で優勝したことから名付けられました(チャンピオンの器じゃない、と友人が命名)。

この大会には他にもテトリスの企画者“アレクセイ・パジトノフ氏”がゲストで出演していました。彼と後日来日したプログラマーのワジム・ゲラシモフ氏、日本で初めてアーケード版ノーマルランクのオールカンスト達成者であるSPREAM-DIG氏、そして私の師匠であるGOD鈴木氏の4人にいただいたサイン色紙は私の宝物。特に、パジトノフさんには試合前のブリーフィングでエールを送っていただけた事が優勝に繋がったと思っています。

●「テトリス攻略ビデオ」と「続編シリーズ」

普段ゲームをやらない人まで中毒にさせたテトリス。攻略ビデオもリリースされました。当時アーケードゲーム誌「ゲーメスト」のライターだった私と師匠であるGOD鈴木氏がプレイヤーに選ばれ、セガ本社と六本木waveの2回に分け、収録が行われました。SPREAM-DIG氏がオールカンストを達成して間もない89年2月の事です。この頃はまだ安定したプレイ内容が確立されておらず、映像には非常に危ないプレイが収録されていて、PS2版に収録されているリプレイ以上に手に汗握る事間違いなしです(笑)。

さらにこの収録がきっかけで、次回作のテストプレイもさせていただくことになりました。アーケードの続編、「フラッシュポイント」です。

開発バージョンでは現行のシステムの他、“旧作”と称して最高速の2倍の速さのテトリスが楽しめました(セガエイジス版のギャラリーで見られる業者向けチラシにはその名残であるゲームモード選択画面を見る事ができます)。中でも全100面のうち、第50面をエディットさせていただいたのですが、ゲーム開始時に左右どちらかにレバーを入れていないと即ゲームオーバーになる極悪面だったのでさすがに開発の方の手直しが入りました。

さらなる続編「ブロクシード」は、当時セガのロケテスト店で有名だった上野の西郷会館で前期・後期とロケテストが行われましたが仕様が製品版と異なりました。爆弾が含まれるテトリミノを設置するのと同時にカウントダウンが始まり、タイムアップまでに爆弾を含むラインを消せるとテトロミノの落下スピードが落ちたり、ネクストテトロミノが3つ先まで見えたりしますが、逆に消せないとテトリミノが回転できなくなったり、同じ種類のテトリミノが連続で降ってくる、といったシステムだったのです。また本作はロケテストのプレイヤーが短期間でオールカンストしてしまった為、難易度が上がってしまったという噂も…(汗)。

その余りに偉大なゲームに敬意を払い、稼働以来18年間、今でも毎年初ゲームは純製のアーケード版をプレイしています。結婚式のウェディングケーキのデザインモチーフに使った程、会社に置いてある筐体で来客にプレイを勧める程、私の脳内CPUに焼き付いて離れないこの作品。将棋やオセロと同じ感覚で、ぜひコントローラーをお手にとってみて下さい。

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