タイトル発表から2年、長らくお待たせしました。セガエイジス2500シリーズの集大成『ファンタジーゾーン コンプリートコレクション』がとうとう発売になりました。本作はこれまでのセガエイジス2500でやってきたコンセプトを網羅して完成させた、シリーズ集大成のソフトです。
第1にリメイク版の収録。ファンの方も懐かしくも新鮮な気持ちでお楽しみいただけます。
しかも今回はコンセプトの異なるリメイクが2作。夢の新作「システム16版『ファンタジーゾーンII』」と、隠しゲーム『ファンタジーゾーン ネオクラシック』です。細かい仕様については他ページをご覧いただければと思いますが、アーケードゲームファンの方は前者を、家庭用ゲームファンの方は後者を特に喜んでいただけるのではないかと思っています。
開発期間のほとんどを費やした「システム16版『ファンタジーゾーンII』」のアイデアは、
3年前の「セガボイス」
の文中でも触れておりますが、80年代からのセガファン、ゲームファンなら当時誰もが考えたことだったのではないかと思います。今回のシステム16版が100%の解ではないと思いますが、なるべく多くの人の夢が叶えられたものになるようにと思いながら開発に力を入れさせていただきました。
『Beep』1987年11月号「びーぷるランド」より
協力:ソフトバンク クリエイティブ株式会社
プロデューサー個人としても、当時の「Beep」の読者投稿で「なんで『ファンタジーゾーンII』には2周目がないのだ!」と書いたくらいなので。ただ、こういう形で希望は叶えられましたが、ひょっとして自縄自縛?と、非常に不思議な気持ちです。
エイジス集大成を名乗る第2は「シリーズ全部入り」要素について。名作を当時のまま楽しめるという後期に注力したコンセプトは本作にももちろん受け継がれています。メインとなるアーケード版『ファンタジーゾーン』は、多くの人が初めて見るであろう「最終版」を含めた4バージョンを収録しており、開発者の“ファイナルカット”を体験ください。その他、マークIII版『ファンタジーゾーン』は幻の初期出荷版も収録しましたので、4周目のIDA-2が倒せないというウワサが本当なのか、皆さんの手で確認してみてください。
また、アーケード(システムE)版『ファンタジーゾーンII』が収録できたのは、2人のプレイヤーの方の協力のおかげでした。ファンの皆さんに支えられたシリーズということを改めて実感しました。 その他、スーパープレイやコメント満載のマニュアル、貴重な資料閲覧機能など、これまでシリーズでやってきた要素は今回も実装していますので、文字通りの「集大成」ぶりを存分までご堪能ください。
さて。2003年の登場から早5年。多くの声に支えられながら33作続いてきたセガエイジス2500シリーズですが、ここで一旦お休みとさせていただきます。そこで、これまでシリーズを支え続けてくださった方々への感謝の気持ちとして、空前絶後のおまけとなる隠しモード「SST」を潜ませておきました。下手をすると収録ゲーム以上に起動される可能性が高いのではないかと思われる、空前絶後の「おまけ」です。こちらもきっとファンの皆さんなら喜んでいただけるかと思いますので、本作をこれからも末長く可愛がってあげてください。
名作ゲームというものは、これからも、いつの時代になっても色あせることはありません。これからも「面白いゲームが遊びたい!」と思ったときには、このセガエイジス2500公式サイトに戻ってきて、シリーズラインナップを眺めてみてください。セガのゲームの歴史の中に、きっとあなたのお望みのソフトが見つかるはずです。
今後ともセガのゲームを応援よろしくお願いします。
【セガエイジス2500シリーズ開発チーム】