１９９１年メガドライブ作品。 １９８９年に移植されたメガドライブ版『スーパー大戦略』をベースに、さまざまな改良を施し制作されたのがこの『アドバンスド大戦略』でした。 本作のポイントは、これまでの現用兵器によるシミュレーションゲームの「大戦略」シリーズの舞台を第２次世界大戦にしたこと。そして歴史を進めていくキャンペーンシナリオと、クリア結果により分岐していくシナリオのシステムを導入したこと、そしてユニットの兵器の進化・改良システムの導入です。すべてのシステムは第２次世界大戦への再現をするために最大限の威力を発揮しました。 プレイヤーはドイツ軍を操作し、１９３９年のポーランド侵攻から１９４５年の終戦までの歴史を追体験します。フランスのマジノ要塞攻略、イギリスとのバトル・オブ・ブリテンの空中戦を経て、バルバロッサ作戦やスターリングラード攻防戦でのソビエト連邦との戦闘、北アフリカ戦線……。最終的に連合軍によるノルマンディーの史上最大の作戦が展開されます。 今回のＰＳ２版は、未だ高い支持を受ける初代メガドライブ版のプレイ難易度を可能な限り再現しています。兵器の性能、ユニット配置まで含めてマップデザインはオリジナルと全く同じ（一部ユニット性能のバグ修正を除く）。また敵思考ルーチンもオリジナル版を可能な限り再現しつつ、思考速度は改良し、待ち時間は大幅に改善されています。 デュアルショックに合わせた快適な操作は、姉妹作シリーズである『スタンダード大戦略』から譲り受け、総計７００近くにも及ぶ兵器グラフィックすべてを３Ｄ化させながらも、初代『アドバンスド大戦略』の本質をもう一度プレイすることが可能なのが、今回のSEGA AGES 2500バージョンなのです。